コラム

円満退職のカギはここ!退職時の引き止めを乗り切る交渉術

薬剤師の転職を考える上で、避けて通れないのが「退職時の引き止め」です。

決意を固めて上司に伝えたものの、情に訴えかけられたり、条件改善を持ちかけられたり…心が揺らいでしまう方もいるでしょう。

そこで今回は、現役薬剤師の方々のリアルな体験談や、引き止めを乗り切るための具体的な対処法をお届けします。

なぜ薬剤師は引き止められやすいのか?

まず、なぜ薬剤師の退職は引き止められやすいのでしょうか。

教育コスト:一人前の薬剤師を育てるには時間とコストがかかっており、その投資が無駄になることを会社は嫌います。

深刻な人手不足:多くの薬局や病院で薬剤師の採用は難航しており、一人の退職が現場に与える影響が大きいためです。

後任の確保の難しさ:特に管理薬剤師など、責任あるポジションの後任探しには時間がかかります。

薬剤師に多い「引き止めパターン」とリアル体験談

引き止めにはいくつかのパターンがあります。現役薬剤師の方々から寄せられた体験談とともに見てみましょう。

内容(会社側の主張)薬剤師のリアル体験談
「給料を上げる」「役職を用意する」「勤務地を変える」など、待遇改善を提案する。「突然、希望していた昇給額を上回る金額を提示されました。正直心が揺れましたが、給料以外の根本的な問題(人間関係)が解決しないため断りました。」(30代・調剤薬局)
「今辞められると困る」「裏切られた気分だ」「あなたがいないと店が回らない」など、感情に訴えかける。「『君はうちにとってなくてはならない存在だ』と泣き落とされました。罪悪感を感じましたが、自分のキャリアのために『ご期待に応えられず申し訳ありません』と冷静に伝えました。」(20代・病院)
「後任が見つからない」「無責任だ」「損害が出る」など、退職の時期を先延ばしにさせようとする。「『後任が見つかるまで辞められると困る』の一点張り。最終的に『○月○日で退職します』と明確な期日を記した退職届を提出し、退職の手続きを進めました。」(40代・ドラッグストア)

引き止めを「乗り切る」ための5つの対処法

強い意志をもって退職の意向を伝えても、上記のような引き止めに遭うことは多々あります。心が揺らがないための具体的な対処法を知っておきましょう。

対処法1:退職の意思は「報告」で伝える

「辞めたいのですが…」と相談の形にすると、「まだ話し合いの余地がある」と引き止められやすくなります。

  • 「〇月〇日をもって退職させていただきます」と、すでに決定した事項として報告の形で切り出しましょう。
  • 退職の意思を伝える際は、退職届(または退職願)を持参し、その場で提出することが効果的です。書面は強い意思表示になります。

対処法2:退職理由は「前向き」かつ「会社では解決できない」ものに

ネガティブな不満を伝えると、「じゃあ改善するから残って」と条件改善型の引き止めに遭いやすくなります。

  • ポジティブな理由: 「在宅医療の分野で専門性を高めたい」「病院薬剤師としてがん薬物療法の経験を積みたい」など、今の職場では実現できない、前向きなキャリアアップを理由にしましょう。
  • 家庭の事情など: 「遠方への転居」「家族の介護」といった、会社側でどうにもできない不可抗力を理由にするのも有効です。

対処法3:引き止め条件は「その場」で即答しない

給与アップや役職提示などの条件改善を持ちかけられたとしても、その場で即答するのは避けましょう。

  • 「ご提案、ありがとうございます。一度持ち帰って検討します」など、一旦受け止めつつ、時間をおいて改めてお断りするのが賢明です。
  • 多くの場合、その条件はあなたが退職を申し出て初めて出てきたもの。「なぜ今までしてくれなかったのか?」を冷静に考え、本当にその条件で退職理由が解消されるのかを判断しましょう。

対処法4:感情論には冷静に対応する

「情に訴える型」の引き止めには、冷静な対応がカギとなります。

  • 「〇〇さんの期待に応えられず大変心苦しいのですが、自分の将来のために決断いたしました」など、相手の気持ちは受け止めつつも、自分の決意は揺るがないことを丁寧に伝えましょう。
  • 情に流されて曖昧な態度をとると、引き止めが長引くだけです。

対処法5:退職時期を明確に伝える

「後任が見つかるまで」という曖昧な約束はしないようにしましょう。

「〇月〇日以降は出社できません」という強い姿勢を示すことで、会社側も後任探しや業務調整に動かざるを得なくなります。

民法上、退職の申し出は期間の定めのない雇用であれば2週間前で成立しますが、薬剤師の場合、引継ぎ期間などを考慮して1~2ヶ月前を目途に退職日を明確に伝えておきましょう。

まとめ:退職は「自分の人生の選択」

退職時の引き止めは、あなたの能力や会社への貢献度が高かった証拠でもあります。しかし、あなたの人生の最終的な決定権はあなた自身にあります。

強い引き止めに遭ってしまったら、一人で悩まず、冷静に状況を整理することが重要です。

もし、「転職を考えたいけど何から始めればいいかわからない」「今の職場に不満はあるけど、本当に転職すべきか悩んでいる」という状況でしたら、薬剤師転職Pharmily(ファーミリー)へお気軽にご相談ください。

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