転職活動を始める前に準備するべき必要書類

薬剤師の転職活動で必要となる書類は、主に以下の3種類です。これらを事前に準備しておくことで、応募したい求人が見つかった際にすぐに行動に移せます。

履歴書

個人の基本情報（氏名、連絡先、学歴、職歴、資格など）を記載する定型的な書類です。手書きを指定されることもありますが、近年はPC作成が主流です。

職務経歴書

これまでの勤務先での業務内容、実績、経験を詳細に記載し、応募先で活かせるスキルや強みをアピールするための最も重要な書類です。履歴書とは異なり、自由度が高く、工夫次第であなたの魅力を最大限に伝えられます。

薬剤師免許のコピー

薬剤師として働くための必須資格の証明です。面接時に原本の提示を求められることも多いため、コピーだけでなく原本もいつでも取り出せるようにしておきましょう。

【最重要】職務経歴の具体的な記載方法

単に「調剤業務を行いました」と書くだけでは不十分です。「誰に（患者や他職種）」「何を（どんな業務）」「どのように（工夫や努力）」「どれくらい（実績・規模）」を具体的に記載しましょう。

【ポイント】初めての転職の場合、「実績が少ない」といった不安があるかもしれませんが、早期に基本業務を習得したことや自己研鑽の姿勢、コミュニケーション能力、患者さんからの感謝の言葉なども具体的に記載し、「仕事への向き合い方」をアピールしましょう。

自己PR：なぜその会社・職場を選んだのかを明確に

自己PRでは、「これまでの経験」と「応募先の求める人物像」をリンクさせることが重要です。

・「認定薬剤師の資格を活かしたい」：専門知識を地域医療にどう還元したいのか。

・「OTC販売に興味がある」：ドラッグストアでどのようなカウンセリング力を発揮できるのか。

・「病院でのチーム医療に貢献したい」：病棟での多職種連携をどのように強化できるのか。 「御社で成長したい」という受け身の姿勢ではなく、「これまでの経験を活かして、御社にこういう貢献ができます」という、具体的な貢献意欲を伝えるようにしましょう。