研修認定薬剤師116名に聞いた、取得後の変化と更新の課題【実態調査2026】
2026.07.17

研修認定薬剤師の取得は、収入やキャリアにどう影響しているのでしょうか。また、認定更新にはどのようなつまずきが起きているのでしょうか。
ためとこでは、今後のサービス改善および業界全体での学習環境向上に役立てることを目的として、190名の薬剤師を対象に独自調査を実施しました。
本記事では、その結果を数字とともに公開します。
目次
- 認定取得者の約4割が収入面で何らかの変化(手当や取得費用支給など)を経験(n=116)
- 認定取得者の67.2%が取得メリットを実感。最多は「専門知識の向上」(実感層の65.4%)(n=116)
- 認定取得者の63.8%が更新時に不安やつまずきを経験(n=116)
- 更新につまずきや不安を経験した層の66.2%が、ためとこ利用後に不安の軽減を実感(n=74)
調査概要
| 調査主体 | ためとこ(info.tametoko.jp) |
| 調査対象 | ためとこ会員(薬剤師) |
| 調査方法 | Webアンケート |
| 有効回答数 | 190名(うち研修認定薬剤師取得者116名) |
| 調査時期 | 2026年6月25日から6月30日 |
【認定取得の実態】全体の61.1%が取得済み(n=190)
190名の回答者のうち、研修認定薬剤師を取得済みの方は116名(61.1%)、未取得は74名(38.9%)でした。役職別・年代別に見ると、次のような傾向が見られました。
役職別の取得率(n=190)

- 薬局長・管理薬剤師・エリアマネージャー:91.7%
- 一般薬剤師(正社員):49.5%
- 一般薬剤師(パート・アルバイト):63.3%
年代別の取得率(n=190)

- 20代:23.7%
- 30代:81.4%
- 40代:72.5%
- 50代:80.0%
- 60代以上:75.0%
研修認定薬剤師の認定取得率は、20代を除くと7割から8割で推移しています。20代では23.7%にとどまる一方、30代以降はいずれの年代でも7割から8割台となっています。
役職別では、薬局長・管理薬剤師・エリアマネージャーといった役職者が取得率9割超とさらに高い水準でした。経験を重ねる中で取得を検討する方が多く、キャリアが進むほど取得が一般的になっていく様子がうかがえます。
とはいえ、取得を目指すうえで大切なのは開始のタイミングよりも継続です。無理のないペースで単位を積み重ねていくことが現実的です。
【取得後の収入変化】約4割が費用補助や手当として処遇に反映(n=116)
認定取得後の収入面での変化について、取得者116名にたずねました。
| 収入面の変化 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 特に変化はない | 70 | 60.3% |
| 取得費用のみ支給された | 28 | 24.1% |
| 取得手当(資格手当)が支給されるようになった | 13 | 11.2% |
| わからない/覚えていない | 3 | 2.6% |
| 基本給または年収が上がった | 2 | 1.7% |
「特に変化はない」が60.3%を占めましたが、取得費用の支給(24.1%)、取得手当の支給(11.2%)、基本給や年収の上昇(1.7%)を合わせると、約4割にのぼります。認定取得を、取得費用の補助や資格手当という形で処遇に反映している職場が一定数あることがうかがえます。
取得手当を受給している回答者のうち、具体金額についての回答があった6名の内訳は次のとおりです(n=6の少数回答です)。
- 月990円
- 月3,000円
- 月5,000円
- 月10,000円(2名)
- 月35,000円
手当の金額には幅がありますが、多くは月数千円から1万円程度の水準です。金額そのものは大きくないものの、月々の手当は在職している間は継続して支給されるため、長い目で見れば取得費用を上回るケースも少なくありません。
収入への反映は職場の制度によって差があります。実態としては、収入面よりも専門知識やキャリア形成といった価値に意義を見いだしている方が多いことが、後述のメリットの結果からもうかがえます。
【取得のメリット】取得者の67.2%が実感、「専門知識の向上」が最多(n=116)
近年、大手薬局を中心に研修認定薬剤師の取得は定着しつつあり、「取るのが当たり前になっている」といった声も寄せられました。
そうした環境のなかで、取得後にどのようなメリットを実感しているかをたずねたところ、取得者116名のうち78名(67.2%)が何らかのメリットを実感していると回答しました。一方で38名(32.8%)は「特にメリットは感じない」と回答しています。
| メリット実感の有無 | 回答数 | 取得者内割合 |
|---|---|---|
| メリットを実感している | 78 | 67.2% |
| 特にメリットは感じない | 38 | 32.8% |
メリットを実感した層の内訳(n=78、複数回答)
メリットを実感している78名に、具体的な内容を最大3つまでの複数選択でたずねました。

| 実感したメリット | 回答数 | 割合(実感層n=78) |
|---|---|---|
| 専門知識やスキルが向上した | 51名 | 65.4% |
| 業務への自信がついた | 35名 | 44.9% |
| 転職やキャリアアップで有利だった | 13名 | 16.7% |
| 取得手当が支給された | 11名 | 14.1% |
| 名刺やプロフィールに記載できる | 7名 | 9.0% |
| 職場での評価が上がった | 5名 | 6.4% |
| 患者や同僚からの信頼が増した | 5名 | 6.4% |
| 基本給または年収が上がった | 2名 | 2.6% |
自由記述では、「知識的な苦手分野を認識、意識するようになった」「かかりつけ薬剤師の加算を取れるようになった」といった声も寄せられました。
メリットを実感している層で最も多かったのは「専門知識やスキルの向上」で65.4%、次いで「業務への自信」が44.9%でした。金銭的な変化を挙げた人は少数で、実感されているメリットの中心は知識やスキル、自信といった専門性に関わる価値です。転職時にプラスになるといったキャリア資産としての側面も、一定の実感を得ています。
こうした知識やスキルへの実感は、多くの方に共通しています。取得者の7割近くが何らかのメリットを実感しており、その中心は知識やスキル、自信といった専門性に関わる価値です。
認定取得の価値は、手当や昇給、かかりつけ要件といった目に見える形だけでなく、日々の業務に活きる知識や自信として蓄積されていくものと考えられます。
【更新の課題】取得者の63.8%が認定更新のつまずきや不安を経験(n=116)
認定更新のつまずきや不安の経験について、取得者116名にたずねたところ、74名(63.8%)が何らかの不安やつまずきを経験していました。
| 更新への不安経験 | 回答数 | 取得者内割合 |
|---|---|---|
| 何らかの不安やつまずきを経験 | 74 | 63.8% |
| 特に不安や困りごとはなかった | 42 | 36.2% |
不安を経験した層の内訳(n=74、複数回答)
不安やつまずきを経験した74名に、具体的な内容をたずねました。

| 更新時のつまずき | 回答数 | 割合(不安あり層n=74) |
|---|---|---|
| どの講座を受ければいいか迷った | 28名 | 37.8% |
| 単位が足りなくなりそうになった | 24名 | 32.4% |
| 仕事や家庭との両立が難しかった | 24名 | 32.4% |
| 更新期限を見落としかけた | 17名 | 23.0% |
| 実際に更新が間に合わなかった | 11名 | 14.9% |
不安を経験した層で最多だったのは「どの講座を受ければいいか迷った」で37.8%、次いで「単位不足」「仕事や家庭との両立」がそれぞれ32.4%でした。約15%は実際に更新が間に合わなかった経験を持ちます。
講座選び、単位管理、時間の確保といった3つの負担が、認定更新の主要な課題として挙げられるでしょう。
これらの課題は、いずれも学習内容そのものというより、学習を計画・管理する部分に集中しています。
研修認定薬剤師の更新には、年間5単位かつ3年で30単位という要件があり、日々の業務と並行して計画的に単位を積み重ねる必要があります。何をどの順で受講すればよいかの見通しが立ちにくいこと、締め切りが年単位で先にあるために管理が後回しになりやすいことが、つまずきの背景にあると考えられます。
裏を返せば、講座選びの指針と単位の進捗管理を仕組みで支えることで、多くの負担は軽減できる余地があります。
【ためとこ利用後の変化】更新につまずきや不安を経験した層の66.2%が「軽減した」と回答(n=74)

更新時につまずきや不安を経験した74名について、「ためとこ」を利用するようになってから更新への不安がどのように変化したかを集計しました。
| 不安の変化 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| 大きく軽減した | 13 | 17.6% |
| やや軽減した | 36 | 48.6% |
| 変わらない | 25※ | 33.8% |
※本設問では1名が「もともと不安はなかった」を選択。当該回答者は更新時のつまずき経験を問う設問で不安を経験したと回答しているため、設問間の回答整合性を考慮し、本集計では「変わらない」として処理。
不安が「大きく軽減した」または「やや軽減した」と回答した人は66.2%(49名)でした。更新につまずきや不安を経験した層の6割超が、「ためとこ」利用後に不安の軽減を実感しています。
前の項目で挙がった講座選び、単位管理、学習時間の確保という課題に対し、スマホで完結する学習環境と単位の進捗管理機能が、負担の軽減につながっているものと考えられます。
一方で「変わらない」といった回答も一定数寄せられています。こうした声も含め、本調査の結果は今後の機能改善やサポート体制を検討するうえでの参考としてまいります。
認定は「知識と自信」の価値。認定更新の不安には仕組みでの支援が有効
本調査から見えたのは、研修認定薬剤師という資格が、専門知識の獲得や業務への自信といった専門性の価値として実感されている実態です。同時に、取得者の6割超が更新時に何らかの不安やつまずきを経験しており、講座選びや単位管理の負担は現場の共通課題であることも明らかになりました。
研修認定薬剤師制度対象eラーニングサービス「ためとこ」は、こうした認定更新の課題を仕組みで解決するサービスです。単位管理の見える化、豊富な講座ラインアップ、スマホでのすきま時間学習など、更新への不安を軽減する機能を備えています。
自分に合った講座を見つけやすい

研修認定薬剤師制度に対応した講座を、テキスト・ショート動画・セミナー動画などさまざまな形式でご用意しています。
臨床現場で扱う疾患や薬剤、服薬指導など、実務にそのまま活きるテーマを幅広くカバーしています。学びたい内容や好みの形式から選べるため、興味や必要性に応じて自分に合った講座を見つけられます。
単位をまとめて管理できる

ためとこで取得した単位に加え、他プロバイダーで取得した単位シールや単位証明書も、写真を撮ってアップロードするだけで一元管理できます。
取得済みの単位数や更新までの残り単位が画面でひと目でわかるため、紙の手帳やほかのシステムと照らし合わせる手間がかかりません。年間5単位かつ3年で30単位という更新要件を満たしていない場合には、アラートでお知らせします。
すきま時間に学べる

スマホ・タブレット・PCに対応しており、通勤時間や休憩中、就寝前などのすきま時間を使って学習できます。1講座は最短5分から受講できるものもあり、まとまった時間が取れなくても少しずつ単位を積み重ねられます。
外出先で動画を見て、自宅で確認テストを受けるといった使い分けも可能です。
料金は月額990円の月額プランのほか、10単位・20単位プラン、初めての方向けに厳選講座をまとめた40単位パックなど、目的に応じて選べます。受講・単位管理・認定申請までを1つのアプリで完結できるため、更新のたびに生じる手間を抑えられます。
詳しいサービス内容や受講の流れ、料金プランは、以下からご確認いただけます。
本調査データの引用について
本調査で得られたデータや数値は、出典を明記のうえ、ご自由に引用ください。引用の際は、以下の内容をご記載いただくようお願いいたします。
- 出典:「【調査】研修認定薬剤師116名に聞いた、取得後の変化と更新の課題|実態調査2026」(ためとこ)
- 本記事URLの記載: https://info.tametoko.jp/column/1628/