認知症研修認定薬剤師とは?取得要件・費用・更新方法を解説
2026.09.08

認知症患者さんの服薬管理では、薬剤師が薬学的な視点から助言・対応し、医療・介護・福祉の多職種と連携する場面があります。
こうした認知症領域の薬物療法に関する知識や技能を身につけた薬剤師を養成するため、日本薬局学会が設けているのが認知症研修認定薬剤師です。認知症領域の薬物療法に、チームの一員として参画することも役割に含まれます。
取得には、研修認定薬剤師の認定を前提に、指定研修の受講や症例報告、認定試験など複数の要件があります。
この記事では、認定までの流れや必要な単位数、試験、費用、3年ごとの更新要件について、日本薬局学会の規程と実施要項をもとに整理します。
目次
認知症研修認定薬剤師とは
認知症研修認定薬剤師は、日本薬局学会が実施する認定制度です。認知症領域で医薬品に関わる専門職として、医療・介護・福祉の多職種と連携し、ご本人やご家族に薬学的な視点から助言・対応できる薬剤師の養成を目的としています。
認定期間は3年間で、認定後も所定の要件を満たして更新する必要があります※1。
認知症研修認定薬剤師が創設された背景
制度創設の背景には、2015年1月に策定された認知症施策推進総合戦略、いわゆる「新オレンジプラン」があります。
この戦略では、認知症の早期発見や、医療・介護の関係者が連携して支援する体制づくりが進められ、薬局・薬剤師にもその一員としての役割が期待されました。こうした背景を受け、2015年7月に認知症研修認定薬剤師制度が始まりました。
主な役割は早期発見支援と専門的な服薬指導
認知症研修認定薬剤師は、認知症の疑いのある方の変化に早く気づき、必要に応じてかかりつけ医などにつなぐとともに、ご本人の状況に応じた服薬支援を行います。
薬局では、「いつもの患者さんの残薬が急に増えた」「同じ質問が窓口で繰り返される」といった変化に気づく場面があります。病院では、入院時の持参薬の整理や、退院後の服薬体制をケアマネジャーや訪問看護師と組み立てる場面などが挙げられます。
なお、診断そのものは医師が行うため、薬剤師は早期発見を支援し、適切な受診や支援につなげる役割を担います。
認定を受けると、認定証書のほかにバッジとステッカーが交付されます※2。日本薬局学会は認定者所在地の一覧も公開しており、2026年7月1日現在、37都道府県の141名が掲載されています※3。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度規程」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 認定者所在地」(2026年9月2日閲覧)
認定までに満たす要件と全体の流れ
認知症研修認定薬剤師の申請要件は11項目です※1。うち1項目は全体にかかる期限で、単位取得の開始から4年以内に申請します。
認定申請に必要な10の要件
認定申請には、次の10の要件があります。
- 指定e-ラーニング20単位以上
- ワークショップ6単位
- 認知症の人への介入事例の提出
- 日本の薬剤師免許
- 薬剤師としての実務経験3年以上
- 研修認定薬剤師の取得
- 日本薬局学会の正会員
- 認知症サポーターの取得
- 職場長の同意
- 認定試験の合格
これらに加えて、認知症研修認定薬剤師に関する単位を初めて取得した月から4年以内に認定申請を行う必要があります。
薬剤師としての経験が3年以上求めら、日本薬局学会の正会員であることも要件です。入会は認定申請までに済ませておけば間に合います※2。
認知症サポーターは、自治体または企業・職域団体が実施する90分の認知症サポーター養成講座を受講すると取得できます※3。受講を希望する場合の相談先は、最寄りの自治体の事務局です。
認定申請書では、認知症サポーターについて講座を受講した都道府県を記入するだけでよく、修了を示す書類の提出は求められません。職場長の同意は、申請書の下部にある同意書欄へ、薬剤部科長や薬局長などの所属長に記入・捺印してもらいます。申請者が所属団体の代表者などで上長がいない場合、この同意は不要です※4。
研修の受講から認定申請までの期限は4年
手続きは、研修の受講、症例報告の提出、認定試験、認定申請の4段階で進みます。研修はe-ラーニングとワークショップの2種類で、どちらも認定試験を受ける前にそろえておきましょう。
認定申請は、単位の取得を始めてから4年以内に終える必要があります。起算点は、認知症研修認定薬剤師に関する単位をはじめて取得した月です※4。
取得済みの単位も同じ4年間は持ち越せます。認定試験に合格できなかった場合も、この期間内であれば単位は有効なので取り直す必要はありません。ワークショップの基礎編を受けたあとに応用編を先送りする場合も、同じ4年が適用されます。
そのうえ認定試験は年1回です。1度見送ると次の機会は翌年になるため、4年の期限のうちどの年に受けるかを決めておきましょう。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度規程」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:認知症サポーターキャラバン「認知症サポーターキャラバンとは」(2026年9月2日閲覧)
※4 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
申請の前提になる研修認定薬剤師の取得と維持
認知症研修認定薬剤師の認定申請には、薬剤師認定制度認証機構などで認められた研修認定薬剤師の認定を受けていることが要件です※1。認知症研修認定薬剤師は、研修認定薬剤師の上に積み上げる制度です。研修認定薬剤師の認定がない段階では、ほかの要件をすべて満たしても申請できません。
研修認定薬剤師は実施機関ごとに認定要件が違う
研修認定薬剤師制度は、薬剤師認定制度認証機構が認証した実施機関(プロバイダー)が運営します※2。特定の疾患や診療領域に限定せず、薬剤師の職能全体を対象とした生涯研修を継続していることを認定します。
認証を受けた実施機関は複数あり、制度名も機関ごとに異なります。研修認定薬剤師の認定に必要な単位数や申請の条件は各実施機関が定めているため、詳細は認定を受ける実施機関で確認しましょう。認知症研修認定薬剤師の申請では、この研修認定薬剤師の証明証の写しを提出します※3。
実施機関ごとの違いについては、認定薬剤師の研修プロバイダーの記事もぜひご覧ください。
研修認定薬剤師は認定を受けたあとも維持が必要
研修認定薬剤師の認定は、認知症研修認定薬剤師に申請したあとも必要です。認知症研修認定薬剤師の認定期間中は、継続して保持することが条件になります※4。
日本薬局学会の正会員資格も同じ扱いです。認知症研修認定薬剤師の認定を受けたあとに退会すると、その時点で認定は無効になります。
認知症研修認定薬剤師の更新申請の際にも、研修認定薬剤師の証明証の写しが必要です※3。研修認定薬剤師の更新時期と、認知症研修認定薬剤師の更新時期を並べて管理しておくと、どちらかの期限を見落とす事態を防げます。
なお、「ためとこ」は研修認定薬剤師制度対象のeラーニング・単位管理サービスです。講座の受講から単位の管理、認定申請までをアプリで完結できます。
ほかのプロバイダーで取得した単位も手元で登録でき、更新の時期が近づいて単位が足りないときには通知が届きます。日々の生涯学習を整える手段として、ぜひご活用ください。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度規程」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:薬剤師認定制度認証機構「生涯研修プロバイダー」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
※4 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
認定に必要な研修内容と単位数の内訳
認定試験を受けるために必要な研修単位は、指定e-ラーニングの20単位とワークショップの6単位、合わせて26単位です※1。e-ラーニングとワークショップは、受講先も申込先も異なります。
指定60講座のe-ラーニングで20単位
e-ラーニングは、日本薬局学会が指定する60講座で20単位です※2。単位の数え方は30分の1コマが0.33単位、90分の3コマで1単位です※3。
各講座は、確認試験まで終えると単位になります。動画を視聴しただけでは単位にならないため、講座ごとに確認試験まで進めていきましょう。
指定講座は追加されることがあるため、受講を始める前に最新の指定講座を確認しておきましょう。申込先は医療教育研究所のメディカルナレッジで、日本薬局学会では受け付けていません。受講料も医療教育研究所の規定によります。
ワークショップ基礎編と応用編で6単位
ワークショップは基礎編で3単位、応用編で3単位の計6単位です。90分の1コマが1単位で、1日に取得できるのは3単位までと決まっています※3。認定には基礎編と応用編の両方の受講が条件で、原則として基礎編が先です。現在はオンラインで開催されています。
基礎編と応用編の申し込みは、それぞれ別に行います。基礎編の修了者には応用編の案内が優先的に届きますが、これは案内であって参加が確定するものではありません。
気をつけたいのが遅刻と早退です。途中から参加すること自体はできますが、修了証と研修単位は交付されず、未修了の扱いになります※2。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度規程」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
認定試験の受験要件と出題の内容
認定試験を受けるには、研修単位をそろえたうえで、認知症の人への介入事例を症例報告として提出します。試験は年1回で、基本的に日本薬局学会の学術総会に合わせて実施されます。学科試験と面接試験の二形式です。学科試験には最低合格点が定められています※1。
症例報告書の提出は1~3例まで
症例報告は、学会が定める書式を用い、1~3例を提出します。※2。書式のダウンロード先は、日本薬局学会ホームページの「各種書類」または「認定試験について」です※1。
提出した症例報告は、制度の委員が査読します。内容によっては期限までに修正して再提出することになるため、学科試験の勉強と並行して早めに着手しておくと余裕が生まれます※3。
学科試験は指定60講座とテキストから出題
学科試験は指定e-ラーニングなどから出題されます。2026年の出題範囲は、次の7種類の資料です※4。
- 指定e-ラーニング講座(60講座)
- 認知症予防専門テキスト 上巻・下巻
- BPSDに対応する向精神薬使用ガイドライン(第3版)
- かかりつけ医のための適正処方の手引き(安全な薬物療法)
- かかりつけ医のための適正処方の手引き(認知症)
- かかりつけ医のための認知症マニュアル
- 高齢者の医薬品適正使用の指針
出題範囲は年度ごとに示されます。受験する年の範囲を、申し込みの前に確認しておきましょう。
面接試験は症例報告をもとに実施される
学科試験はオンラインでの実施です。不正防止のため当日はZoomに接続し、解答画面と手元、顔を映した状態で受験します。事前に1人1回、15分程度の接続確認が必要です。
面接試験はハイブリッド開催で、現地会場とZoomのどちらかを選びます。できるだけ現地受験を選ぶよう案内されており、オンラインを希望する場合は現地に来られない理由を申込書へ記入しましょう。
面接では、提出した症例報告をもとに問われます。介入の根拠と結果を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、準備の中心です。
2026年は8月に学科試験、10月に面接試験を実施
2026年に実施される第10回認定試験は、次の日程で進みます※3。
| 手続き・試験 | 日程(2026年) |
| 症例報告の提出 | 6月1日〜6月14日 |
| 認定試験の申込 | 7月21日〜8月5日必着 |
| 受験料の事前振込 | 8月4日まで |
| 学科試験(オンライン) | 8月30日 10時〜12時 |
| 学科試験の合格発表 | 9月2日 |
| 面接試験(ハイブリッド) | 10月17日 |
| 面接試験の合格発表 | 10月23日 |
症例報告の提出は6月中旬に締め切られるため、受験するかどうかはこの時期までに決めておく必要があります。日程は年度ごとに設定されるため、受験する年のスケジュールを確認しましょう。
※1 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度規程」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 第10回認定試験スケジュール(2026年)」(2026年9月2日閲覧)
※4 出典:日本薬局学会「2026年出題範囲(学科試験)」(2026年9月2日閲覧)
合格後に行う認定申請の手続き
学科試験と面接試験に合格したあと、あらためて認定申請を行います。合格した時点では、まだ認定されていません。申請は試験の合格認定証の有効期限内に受け付けられます※1。
認定申請でそろえる6種類の書類
認定申請に添えるのは、次の6点です※1。
- 認定申請書(薬剤師としての実務経験を明記)
- 日本薬局学会の正会員会員証
- 薬剤師免許証の写し
- 薬剤師認定制度認証機構などが認めた研修認定薬剤師の証明証の写し
- 認知症研修認定薬剤師試験の合格認定証の写し
- 認定申請料の振込明細の写し
申請書には捺印欄と所属長の同意書欄があります。メールで申請する場合はPDFデータにして送りますが、スキャナーがない場合は郵送のほうが確実です。記入する年月日は、すべて西暦にそろえます※2。
申請から認定証書の到着まで1〜2か月
申請の受付から認定証書が届くまでは、1〜2か月が目安です※2。日本薬局学会が資格要件を確認したうえで、バッジとステッカーもあわせて郵送されます。
書類に不備があった場合は、再提出や修正の依頼が届きます。日中に連絡の取れる電話番号を記入しておきましょう。合格認定証の有効期限内に申請できない事情がある場合は、事務局に相談できます。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
認定取得から更新までにかかる費用
認知症研修認定薬剤師には、研修から更新までの各段階で費用がかかります。実施要項に金額の定めがあるのは、ワークショップの受講料、認定試験の受験料、認定申請料、認定更新料です※1。
| 費目 | 金額 |
| ワークショップ受講料 | 90分1単位あたり2,000円(税込)。日本薬局学会の正会員以外は3,000円(税込) |
| e-ラーニング受講料 | 医療教育研究所の規定による |
| 認知症予防専門テキスト | 各自購入(日本薬局学会ホームページから購入可能)※2 |
| 認定試験の受験料 | 11,000円(税込)※3 |
| 認定申請料 | 11,000円(税込) |
| 認定更新料 | 11,000円(税込・3年ごと) |
| 日本薬局学会の年会費 | 5,500円※4 |
ワークショップは基礎編3単位と応用編3単位で、計6単位を取得します。単位あたりの金額を掛けると、正会員なら12,000円、正会員以外なら18,000円が目安です。
正会員の資格はいずれ認定申請までに必要になるため、ワークショップを受ける前に入会すると受講料の差額6,000円を抑えられます。ただし年会費は毎年5,500円かかるため、6単位を何年に分けて受けるかとあわせて判断しましょう。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「2026年出題範囲(学科試験)」(2026年9月2日閲覧)
※3 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 第10回認定試験スケジュール(2026年)」(2026年9月2日閲覧)
※4 出典:日本薬局学会「入会案内」(2026年9月2日閲覧)
認定更新の要件と必要になる単位数
認知症研修認定薬剤師の認定を受けたあとは、3年ごとの更新が続きます。更新には所定の更新プログラムから合計10単位以上を取得し、かつ年に1単位は必ず取得することが条件です※1。10単位は3つの区分に分かれており、区分ごとに必要な数が決まっています。
症例報告と学会発表などで取得する4単位
1つめの区分は症例報告です。認知症の人への介入事例を1例以上提出すると、3年間で1単位になります。異動などで自分が介入できる症例を用意できない場合は、ほかの薬剤師を支援した症例の報告でも認められます。
2つめの区分で必要なのは3単位です。次のいずれかから、1回の参加・参画につき1単位を積み上げます。
- 認知症関連の演題での学会発表(口頭・ポスターなど形式は問わず、共同発表や地方会での発表も可)
- 本制度のワークショップへのファシリテーター参加(オンライン開催は対象外。初回の希望者が優先)
- 認知症関連の地域活動への参加・参画
- 認知症対応力向上研修の伝達講習会への参加
組み合わせに決まりはないため、勤務先や地域の状況に合わせて選べます。なお認知症対応力向上研修は、都道府県・市町村や薬剤師会が主催する研修で、認知症研修認定薬剤師の認定要件そのものではありません。その伝達講習会への参加が、更新単位の対象に含まれています。
研修会や学会への参加で6単位以上を取得
3つめの区分で必要なのは6単位以上です。研修会や学会への参加で積み上げます。認知症関連の専門学会や地方会、その他の薬学・医療関連の学会への参加が、1回につき1単位です。
介護・福祉・在宅分野の事例検討会や講演会も対象です。学んだ内容と、認知症のある方や介護者への活かし方を報告書に書けば単位として認められます※2。
「受講推奨研修会」とされている老年期認知症研究会の中央研究会または地区研究会へは、1回以上の参加が求められます。本制度のワークショップを受講者として再受講しても単位になります。ただし老年期認知症研究会と本制度のワークショップについては報告書が不要で、提出するのは参加証明書または修了証の写しです※2。
更新申請の受付は認定期限の前後1か月
更新申請を受け付けるのは、認定期間の期限の前後1か月です。この時期に日本薬局学会の正会員であることが求められ、研修認定薬剤師の証明証の写しもあわせて提出します。
提出書類は、認定更新申請書、正会員の会員証、症例報告書1例以上、所定の単位を満たしたことが分かる書類、認定更新料の振込明細の写しです。研修認定薬剤師の更新については、研修認定薬剤師の更新方法の記事もご参考ください。
産休や介護なら認定期間を1年延長できる
認定期間の延長を申請できる事由は4つです。妊娠・出産による産前産後および育児、病気療養、家族の介護・看護、海外赴任が対象になります※1。延長できるのは、原則として事由が発生した日から1年間です。転居や業務多忙、転職は事由として認められません。
認められる条件は、その事由が続いた期間に単位を取得していないことです。申請には事由ごとに定められた証明書類を添えます。産前産後および育児であれば母子手帳の出生届済証明書、病気療養であれば治療でかかった医療機関の領収証または診断書といった書類です。
※1 出典:日本薬局学会「一般社団法人日本薬局学会認知症研修認定薬剤師制度実施要項」(2026年9月2日閲覧)
※2 出典:日本薬局学会「認知症研修認定薬剤師制度 Q&A」(2026年9月2日閲覧)
認知症研修認定薬剤師のよくある質問
認定試験に不合格だった場合、取得した単位は無効になりますか
取得した単位は残ります。単位をはじめて取得した月から4年間は持ち越せるため、取り直す必要はありません。
ただしe-ラーニングの指定講座は追加されることがあります。新しく加わった講座を受講しておくと、次回の試験対策になります。
認定試験の受験時点で日本薬局学会の正会員である必要はありますか
受験の時点では必要ありません。正会員の会員証を提出するのは認定申請の場面です。
入会は日本薬局学会のホームページから申し込めます。手続き後に請求書が届き、年会費5,500円を納入すれば完了です。認定を受けたあとも、継続して正会員である必要があります。
産休や育休で単位を取得できない期間がある場合、認定はどうなりますか
認定期間の延長を申請できます。産前産後および育児は延長の対象事由にあたり、期間は原則として1年間です。
条件は、その事由が続いた期間に単位を取得していないことです。休みに入る前後で、単位の取得状況を整理しておきましょう。
あわせて、前提となる研修認定薬剤師も認定期間中は維持が必要です。産休・育休明けの研修認定薬剤師の継続の記事もぜひご覧ください。
認知症研修認定薬剤師の取得に迷わず進むために
認知症研修認定薬剤師を目指すうえで、起点になるのは次の3つです。
- 研修認定薬剤師の認定を受け、認知症研修認定薬剤師の認定期間中も維持しておくこと
- 認知症研修認定薬剤師の単位の取得を始めてから4年以内に、認定申請まで終えること
- 年1回の認定試験と症例報告の締切から、受ける年を決めること
研修認定薬剤師をまだ取得していない場合は、先にその単位をそろえます。すでに取得している場合は、次の症例報告の締切から逆算して、e-ラーニングとワークショップの受講計画を立てましょう。
認定を受けるには、e-ラーニングとワークショップ、症例報告を1つずつ満たしていく必要があります。まずは自分に足りない要件を1つ確かめるところから始めてみてください。