コラム

研修認定薬剤師の更新方法 |必要単位・申請の流れ・e-ラーニング活用法

「研修認定薬剤師の更新って、具体的にどうするんだろう?」初めての更新時期が近づき、何から始めればよいか戸惑っている方もいるのではないでしょうか。取得から3年が経ち、なんとなく更新が必要なことは覚えていても、日々の業務に追われると、更新申請に関する情報収集が後回しになりがちです。

この記事を読めば、更新に必要な条件や具体的な申請手順、効率的な単位取得方法が分かります。更新の全体像を把握して、スムーズに手続きを進めましょう。

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執筆者
藤野 紗衣
薬剤師ライター 藤野 紗衣
ドラッグストア約1年、病院薬剤師は総計30年(2病院)の勤務経験あり!
現在は薬剤師ライターとして医療記事や薬学記事の執筆をしています。

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株式会社医学アカデミー

研修認定薬剤師の制度の基本

研修認定薬剤師の更新手続きを進める前に、まずは制度の基本をおさらいしておきましょう。なぜ更新が必要なのか、そして制度を支える機関の役割について解説します。

研修認定薬剤師とは?更新が必要な理由

医療や薬学は日進月歩の分野であり、継続的に学び続けなければ業務に支障が出かねないのが、薬剤師という職業です。大学を卒業して働き始めてからも、継続的な自己研鑽が求められます。研修認定薬剤師の資格は、その自己研鑽を積んでいることの証明としての意義を持っています。

注意したいのは、この資格は一度取得すれば終わりではないということです。定期的に研修を受けて単位を取得し、更新手続きをしないと資格が失効してしまうため、計画的な学習が必要です。

知っておきたいプロバイダーとCPCの仕組み

制度について調べているとプロバイダーやCPCという言葉を目にすることがあります。薬剤師の生涯にわたる継続研修の質を調整・評価する公認機関が「薬剤師認定制度認証機構(CPC)」です。そして、CPCから認証を受けて実際に研修を実施し、単位を発行する機関のことを「プロバイダー(研修実施機関)」と呼びます。

出典:認定薬剤師とは|薬剤師認定制度認証機構

更新条件

更新のためには、決められた単位数を期間内に取得し、期限内に申請する必要があります。ここでは、更新に必要な総単位数や年次ごとの条件、申請のスケジュールについて詳しく確認していきましょう。

更新に必要な総単位数と年次条件

研修認定薬剤師を初めて更新(取得から3年)するためには、認定開始日から1年ごとに各年5単位以上、3年間で合計30単位以上を取得する必要があります。

認定各年の区切り方は、認定期間が「2023年5月10日から2026年5月9日まで」の場合、以下のようになります。

  • 1年目:2023年5月10日~2024年5月9日
  • 2年目:2024年5月10日~2025年5月9日
  • 3年目:2025年5月10日~2026年5月9日

また、自己研修、学術集会などでの発表、学術雑誌への論文掲載によって取得した単位は、算入できる単位数に上限が設けられています。他のプロバイダー(CPC認証の薬剤師認定制度実施機関)が発行する単位も合算して使える点は、新規申請の時と同じです。

申請手続きの期限とスケジュールの目安

更新申請の受付期間や手続きのスケジュールは、認定を受けているプロバイダー(研修実施機関)によって異なります。多くのプロバイダーでは、認定期限の数カ月前から期限日(または期限後数カ月以内)を申請期間として定めていますが、この指定期間外は申請を受け付けてもらえません。

プロバイダーによっては、更新時期が近づくとマイページや登録メールアドレス宛にお知らせが届くシステムを導入している場合もありますが、通知がない機関もあります。申請期間を過ぎて資格が失効してしまうのを防ぐため、ご自身が認定を受けたプロバイダーの公式サイトなどで「いつからいつまで申請可能なのか」をあらかじめ正確に確認しておくことが大切です。

出典:研修認定薬剤師になるには|公益財団法人 日本薬剤師研修センター
出典:研修認定薬剤師の更新申請手続きについて|公益財団法人 日本薬剤師研修センター

一般的な更新フロー

更新に向けて、具体的にどのような手順を踏めばよいのでしょうか。どのプロバイダーにも共通する一般的な更新の流れを、3つのステップで分かりやすく解説します。

ステップ1:現在の取得単位数を確認する

更新手続きの第一歩は、自分が今、何単位持っているかを正確に把握することです。手元にある単位シールや受講証明書、単位管理システムやマイページがある場合は、ログインして、現在の取得単位数と取得日を確認しましょう。

ステップ2:不足している単位を取得する

現在の取得単位数が30単位に満たない場合、不足分の単位を取る必要があります。

  • 主な単位取得の手段(集合研修・Web研修など)

単位を取得する手段としては、地域の薬剤師会などが主催する集合研修(座学)や、オンラインで受講できるWeb研修(e-ラーニング)、学会への参加や論文発表などがあります。

  • 忙しい薬剤師にはe-ラーニングが現実的

日々の業務で忙しい中、指定された日時に会場へ足を運ぶ集合研修は、参加のハードルが高いと感じる方も多いでしょう。そこで現実的な選択肢となるのが、e-ラーニング(Web研修)です。

e-ラーニングは、通勤中などのスキマ時間や休日の自宅で、自分のペースで学習を進められるため、不足している単位を効率的に補うのに有効な手段といえます。

ステップ3:認定の更新申請を行う

必要な単位がすべて揃ったら、指定された更新申請受付期間内に申請します。プロバイダーの指定する方法で申請書類を提出(またはWeb入力)し、審査料を払い込みます。

申請後、提出内容が審査され、問題がなければおよそ1カ月後に結果が通知されます。その後、認定許可通知から概ね1カ月で新しい認定証が発行される流れです。

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「ためとこ」での更新方法

単位の取得から管理、申請までをスムーズにしたい方には、薬学ゼミナール生涯学習センター(G13)が提供する「ためとこ」の活用がおすすめです。「ためとこ」を使った具体的な更新方法をご紹介します。

薬学ゼミナール生涯学習センター「ためとこ」とは

薬学ゼミナール生涯学習センター提供の「ためとこ」は、薬剤師の生涯学習を支援する単位管理アプリです。

「ためとこ」の特徴は、最短5分から学習可能なe-ラーニングコンテンツが充実している点と、煩雑になりがちな単位管理をシステム上で簡単にできる点です。過去に取得した研修認定薬剤師の単位シールや単位証明書も登録できるため、「あと何単位必要か」が一目でわかり、紙やファイルでの管理の手間を大幅に省くことができます。

受講から単位取得までの流れ

「ためとこ」で学習を始めるには、まず、プランの中から自分の学習スタイルに合ったものを1つ選択して申し込むのが第一歩です。プランに加入したら、豊富に用意された動画コンテンツの中から好きな講座を選んで受講しましょう。

講座を受講し、確認テストなどに合格すると、講座ごとにポイントが貯まります。このポイントが90ポイントに達するごとに、研修認定薬剤師の更新に使える1単位として取得できる仕組みになっています。

「ためとこ」での更新申請方法

「ためとこ」上で取得した単位を使って更新申請を行う手順は、非常にシンプルです。更新に必要な30単位(年次条件もクリアしていること)がシステム上で揃ったら、「ためとこ」のWebサイトまたはアプリから直接申請手続きに進めます。画面の案内に従って必要事項を入力・確認していくだけで、直感的に申請が完了します。

なお、更新申請をする際には、直近の認定薬剤師番号などの情報が必要になるため、お手元に現在の認定証などを準備しておくとスムーズです。

他機関で取得した単位の登録方法

すでに他のプロバイダーの研修に参加して取得した単位がある場合も、「ためとこ」にまとめて登録・管理することが可能です。アプリ内の「単位」メニューから、「+手元の単位を登録する」をクリックして専用画面を開きましょう。

そこに受講日や研修名などの必要事項を入力し、単位シールや受講証明書の写真をデータとしてアップロードするだけで登録完了です。アプリの指示どおりに進めればよいため、迷うことなく単位を一元管理できます。

出典:受講の流れ|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」
出典:申請方法|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」
出典:ためとこ以外で取得した単位登録の流れ|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」

期限が迫っている場合の対応方法

「更新期限がもうすぐなのに、単位が全然足りない」と焦っている方もいるかもしれません。しかし、適切な手順を踏めばまだ間に合う可能性があります。期限が迫っている場合の対処法を解説します。

まずは残りの必要単位と期限を正確に把握する

焦る気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて現状を整理しましょう。「あと何単位不足しているのか」「いつまでに単位を取得し、申請しなければならないのか」を正確に再確認することが最優先です。

手元の単位シールや受講証明書をすべて集め、認定期間の1年目・2年目・3年目それぞれの取得単位数をカウントします。各年5単位以上の条件を満たしているか、合計で30単位に届くにはあと何単位必要かを洗い出しましょう。ご自身が利用しているプロバイダーの単位管理システムやマイページがある場合は、ログインして現在の登録状況を確認してください。

e-ラーニングを活用して効率的に単位を取得する

不足単位数と期限を把握したら、すぐに学習をスタートさせましょう。期限が迫っている中で、これから日程を合わせて集合研修を探し、参加するのは現実的ではありません。最も有効な解決策となるのが、e-ラーニングの活用です。

e-ラーニングであれば、時間や場所を選ばず、パソコンやスマートフォンさえあれば今すぐ学習を始められます。通勤時間や休憩時間、帰宅後のわずかな時間など、日常のあらゆるスキマ時間を学習にあてられるため、短期間で集中的に単位をカバーすることが可能です。特に「ためとこ」のようなアプリであれば、最短5分から学習でき、ポイント制で着実に単位を積み上げられます。今からでも遅くはありません。まずはe-ラーニングに登録し、今日から学習計画を立ててコツコツと単位取得を進めていきましょう。

まとめ

研修認定薬剤師の更新は、取得から3年ごとに30単位(各年5単位以上)の取得と、期限内の申請が必要です。更新が近づいたら取得単位数と認定期限を確認し、不足分をどう補うか計画を立てましょう。日々の業務で忙しい薬剤師には、時間と場所を選ばない「ためとこ」などのe-ラーニングの活用が大変効率的です。更新時期が迫ってから慌てないよう、早めに学習をスタートし、余裕を持って申請手続きを進めましょう。

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