コラム

研修認定薬剤師とは?取得メリット・必要単位・申請方法をわかりやすく解説

「認定薬剤師って結局何なのだろう」「取らないといけないのかな」と悩んでいる薬剤師の方も多いのではないでしょうか。認定薬剤師とは、特定の研修を受けて認められた場合に付与される学習成果を示す資格のことです。この記事では、認定薬剤師について、取得メリットや必要単位、申請方法を分かりやすく解説します。

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執筆者
藤野 紗衣
薬剤師ライター 藤野 紗衣
ドラッグストア約1年、病院薬剤師は総計30年(2病院)の勤務経験あり!
現在は薬剤師ライターとして医療記事や薬学記事の執筆をしています。

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株式会社医学アカデミー

認定薬剤師とは

認定薬剤師とは、特定の研修を受けて認められた場合に付与される、学習成果を示す資格の総称です。薬剤師には、常に進歩している医療と薬物療法・医薬品に適切に対応できる能力が求められます。そのため、特定の領域について重点的に学習したり、専門性を深めたりする学習を継続的にする必要があります。

こうした生涯にわたる学習を支えるには、どのような分野の学習(研修)を積んだのかを客観的に評価する仕組みが必要です。この目的を果たすために設立されたのが薬剤師認定制度認証機構(CPC)であり、同機構が各種の認定薬剤師制度を司っています。

認定薬剤師制度の種類

認定薬剤師制度は、大きく以下の3種類に分類されます。

  • 生涯研修認定制度
  • 特定領域認定制度
  • 専門薬剤師認定制度

生涯研修認定制度は、特定の疾病や診療科に限定されない認定資格であり、指定の研修を受講することのみで取得が可能です。一方、特定領域認定制度と専門薬剤師認定制度は、ある特定の領域に限定された認定資格です。これらの認定を受けるには、専門的な実務経験や試験の合格などが必要となります。

研修認定薬剤師は、生涯研修認定制度に含まれる認定資格です。認定薬剤師の中で最もスタンダードで取得者数が多く、かかりつけ薬剤師の要件にもなっている重要な資格です。

本記事では、各種ある認定制度の中でも最もスタンダードで、薬剤師が最初に取得すべき資格として知られる「研修認定薬剤師」について詳しく解説します。

出典:求められる薬剤師への道程|薬剤師認定制度認証機構(CPC)

研修認定薬剤師とは

研修認定薬剤師とは、認定薬剤師の中で最もスタンダードな資格です。研修分野は特定されておらず、すべての職域の薬剤師が、自らの責任において生涯にわたり研修を受け、薬剤師免許を持つにふさわしい資質を維持するための学習成果を認定する制度です。

対象となる研修の受講申し込みをして実際に受講し、4年以内に40単位以上を取得して認定審査に通れば取得できます。認定試験などはなく、研修の受講のみで取得できるため、取得のハードルはそれほど高くありません。

以前は手帳にシールを貼る形式で単位管理するのが一般的でしたが、電子申請システムや単位の電子化などのデジタル化が進み、紙の手帳を利用する頻度は減少しています。単位の電子化には、取得状況をリアルタイムで確認できることに加え、シールの紛失や貼り忘れの心配がなくなるというメリットがあります。

単位を取得するための研修は、最も一般的な集合研修のほか、自己研修や学術集会などでの発表、学術雑誌への論文掲載によって取得した単位も算入可能です。ただし、算入できる単位数には制限が設けられています。

また、かかりつけ薬剤師になるための条件の一つに「薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定制度などの研修認定を取得していること」が定められていますが、研修認定薬剤師を取得していればこの要件をクリアできます。

出典:研修認定薬剤師になるには|公益財団法人 日本薬剤師研修センター(JPEC)
出典:個別改定項目について(P.320)|厚生労働省

研修認定薬剤師を取得するメリット

研修認定薬剤師の資格を取得しなくても、薬剤師としての業務を続けることは可能です。しかし、取得することで以下のような大きなメリットが得られます。

かかりつけ薬剤師の要件を満たせる

最大のメリットは、かかりつけ薬剤師の算定要件の1つを満たせる点です。かかりつけ薬剤師の要件をクリアすることで、特定の患者の服薬状況を継続的に把握し、一貫したサポートを提供することが可能です。患者に寄り添うパートナーとして、より深い信頼関係を築ける点は大きなやりがいにつながるでしょう。

また、薬局の収益向上に直結し、経営面での貢献度も高くなります。自身のスキルアップが、患者さんの安心と薬局の成長を支える大きな力となります。今後、地域医療においてかかりつけ薬剤師の需要はさらに高まることが予想されるため、早めに取得しておくのがおすすめです。

資格手当や収入アップの可能性

多くの職場で、認定取得に対して資格手当が支給されたり、人事評価が上がることで賞与(ボーナス)へ反映されたりと、収入が増える可能性があります。

具体的な手当の相場は月額数千円〜1万円程度ですが、長く働き続けるほど生涯年収に確実な差を生みます。さらに、かかりつけ薬剤師として実績を積むことで別途インセンティブを支給する企業も多く、費用対効果の高い資格といえるでしょう。

また転職市場においても、認定保有者は即戦力として評価される傾向にあり、採用時に優遇条件を得やすくなります。

キャリアアップや職場での評価向上

認定取得は自己研鑽の証明となり、上司や同僚だけでなく、医師や患者からの信頼獲得にもつながります。地域包括ケアシステムが推進される中、ケアマネージャーなど他職種との連携会議でも、専門知識を持った薬剤師として頼りにされる場面が増えるでしょう。

職場によっては、認定取得が実質的な昇進の前提条件となっているケースもあります。さらに、将来専門薬剤師を目指す際の申請要件になっていることも多く、キャリアの選択肢を広げる基盤になる資格です。

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研修認定薬剤師の取得に必要な条件

ここでは、研修認定薬剤師の新規取得に必要な単位数・年次条件・認定期間を解説します。

新規取得に必要な単位数と認定期間

新規認定を受けるには、薬剤師名簿登録年月日以降に取得した単位を用いて、「4年以内に40単位以上」を取得していることが必要です。

認定期間は3年間となっており、資格を維持するためには3年ごとに更新手続きをする必要があります。

取得における年次条件

新規認定にあたり「各年5単位以上取得しなければならない」といった年ごとの取得条件(年次条件)の有無は、認定を受けるプロバイダーによって異なります。プロバイダーによっては「申請日から遡って1年以内に集中して40単位を取得した場合」でも認定されるケースがあります。

40単位を集めても、年次条件を満たしておらず認定されないといったトラブルを防ぐため、ご自身が選んだプロバイダーの運用細則や要件を事前によく確認し、計画的に単位を取得することが重要です。

出典:研修認定薬剤師になるには|公益財団法人 日本薬剤師研修センター(JPEC)

研修認定薬剤師の単位取得方法

単位を取得するためには、研修を受講する必要があります。研修の種類と特徴は以下の通りです。

【研修認定薬剤師の単位取得方法】

種類特徴
集合研修・学術研修指定された会場に足を運び、対面で受講する講義や実習、および学会への参加です。講師に直接質問できたり、他の薬剤師と情報交換や交流ができたりする点がメリットです。原則として受講時間(90分)につき1単位が付与されます。
e-ラーニング研修PCやスマートフォンを利用し、いつでもどこでも自分のペースで学習できるオンライン研修です。動画視聴と確認テストの合格をセットで単位取得とするケースが一般的です。シフト勤務などでまとまった時間が取れない方に最も適しています。
ウェブ利用研修集合研修や学術集会にオンライン(Zoomなど)で参加・視聴する形式です。リアルタイム(即時配信)とアーカイブ(録画配信)があります。遠方で開催される有益な研修や学会にも、移動時間や交通費をかけずに参加できるのが魅力です。
自己研修専門書籍や学術雑誌などを活用して自ら学習する形式です。単位認定には学習成果をまとめた所定のレポート提出が必要です。ただし、自己研修のみで単位を満たすことはできず、1年間に取得できる単位数に上限(年間5単位までなど)が設けられています。

これらの研修方法は、ご自身のライフスタイルや働き方に合わせて自由に組み合わせられます。

日々の業務で忙しい薬剤師の方には、時間や場所の制約を受けないe-ラーニング研修を学習の軸にするのがもっともおすすめです。通勤時間や休憩などのスキマ時間を有効活用できるため、無理なく効率的に単位を取得できます。

その上で、興味のある特定のテーマについては「ウェブ利用研修」で専門知識を深めたり、実技や他者との意見交換が有効な領域では「集合研修」に参加したりと、目的に応じて使い分けると学習効果が高まります。どの方法を選ぶにしても、こまめに単位の取得状況を確認し、計画的に40単位を集めていきましょう。

出典:研修認定薬剤師制度実施要領|公益財団法人 日本薬剤師研修センター(JPEC)

研修認定薬剤師の申請の流れ

研修認定薬剤師の資格を取得するためには、認定機関選びから認定申請まで、いくつかの手順を踏む必要があります。ここでは、どの機関を利用する場合にも共通する大まかな申請の流れを3つのステップで解説します。

ステップ1:認定機関の選択

認定薬剤師を認定する機関はプロバイダーとも呼ばれ、薬剤師認定制度認証機構(CPC)から認証を受けた機関が複数存在します。どのプロバイダーから認定を受けても、研修認定薬剤師としての価値は変わりません。

そのため、プロバイダーを選ぶ際は、提供される研修内容の充実度や、アプリ・Webといったシステムの使いやすさ、受講料・審査料の違いなどを比較し、ご自身の働き方や学習スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

ステップ2:単位の取得と管理

プロバイダーを決定したら、その機関が実施・承認しているe-ラーニングや集合研修などを受講し、必要な単位を積み上げていきます。取得した単位の記録・管理方法は、独自のデジタルシステムやアプリを導入しているなど、プロバイダーによって異なります。

受講から単位の電子発行、そして日々の管理までを一つのシステム内で完結できれば、紙のシールの紛失や貼り忘れといったミスを防げ、効率的です。

ステップ3:認定申請

新規申請であれば「4年以内に40単位」といった規定の単位数がすべて揃った段階で、プロバイダーに対して認定申請します。手続きの標準的な流れは、Webなどの申請フォームへ必要事項を入力、所定の審査料を支払って審査結果を待つといったものです。

審査を通過すると、プロバイダーから認定証が発行され、研修認定薬剤師としての活動が始まります。

出典:研修認定薬剤師の新規申請手続きについて|公益財団法人 日本薬剤師研修センター(JPEC)

ためとこでの研修認定薬剤師の取得方法

ここでは、「ためとこ」を活用した研修の受講から認定申請までの具体的な方法を解説します。

ためとこでの受講の流れ

ためとこを利用した受講から申請までの流れは、以下の5ステップです。

  1. プランの申し込み
  2. ためとこにログイン
  3. 講座を受講
  4. 単位を取得・登録
  5. 認定申請

「ためとこ」の魅力は、これらのステップがスマートフォン一つで完結する手軽さです。通勤などのスキマ時間で講座を視聴できるため、忙しい方でも無理なく学習を継続できます。

また、取得した単位はアプリ内で管理され、残りの必要単位数が一目でわかるのも嬉しいポイントです。目標単位達成後はそのままスムーズに申請へ移行でき、初めての方でも安心です。

出典:受講の流れ|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」

申請方法

新規申請の場合は40単位、更新の場合は30単位を取得した後、Webまたはアプリから申請します。新規申請の場合には、薬剤師名簿登録番号や薬剤師免許証のデータなどが必要になります。更新の方は直近の認定薬剤師番号などが必要ですので、あらかじめ準備しておきましょう。

申請手続き自体は画面の案内に従って入力するだけなので、とてもシンプルです。とくに更新申請の場合は、認定期間の満了日が近づいてから慌てないよう、余裕を持ったスケジュールで早めに手続きを進めましょう。

出典:申請方法|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」

ためとこ以外で取得した単位登録の流れ

メニューの「単位」内にある「+手元の単位を登録する」をクリックして情報を入力します。入力が完了すると『単位を登録する』ボタンが赤く表示されるので、クリックして登録完了です。

登録の際には、単位証明書や単位シールなどの画像・データをアップロードする必要があります。登録した情報は「認定までの道のり」や「受講履歴」に即時反映されます。

他社で取得した単位も「ためとこ」上で一元管理できるため、「あと何単位必要か」がひと目で把握可能です。紙のシールを紛失するリスクも防げるため、取得後は早めに登録しておくのがおすすめです。

出典:ためとこ以外で取得した単位登録の流れ|薬剤師の生涯学習支援アプリ「ためとこ」

まとめ

研修認定薬剤師は、一度取得して終わりではなく、継続的な自己研鑽の証となる資格です。かかりつけ薬剤師を目指す方はもちろん、自分自身の知識をアップデートし、質の高い服薬指導を提供するためにも大きな意義があります。まずは「ためとこ」などの便利なツールを活用して、最初の一歩を踏み出してみませんか。

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