「指定濫用防止医薬品」が8成分に拡大|薬剤師が知っておくべきオーバードーズ対策の最前線
2026.02.09

2025年11月、厚生労働省の審議会で、「指定濫用防止医薬品」にデキストロメトルファンとジフェンヒドラミンを追加することが決まりました。従来の6成分から8成分へと対象が拡大され、2026年5月1日から施行されます。
本記事では今回の制度改正の背景と、薬剤師に求められる対応について解説します。
目次
新たに追加される2成分とは
今回追加されるのは、せき止め薬成分の「デキストロメトルファン」とアレルギー薬成分の「ジフェンヒドラミン」です。
デキストロメトルファンは鎮咳薬として広く使用されている成分で、延髄のせき中枢に作用してせきを抑えます。過量摂取すると錯乱、興奮、幻覚などの精神症状が生じることがあります。
ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン薬として、アレルギー用薬や睡眠改善薬に含まれる成分です。中枢神経抑制作用があり、過量摂取により意識障害、せん妄、痙攣などを引き起こす可能性があります。
これらの成分は、厚生労働省の研究班の調査で濫用実態が明らかになり、健康被害も報告されていることから、今回の指定に至りました。
まとめ
指定濫用防止医薬品は従来の6成分から8成分に拡大され、2026年5月から新たな規制が施行されます。薬剤師は販売時の確認を徹底するとともに、濫用の背景にある若者の孤立や心理的な問題にも目を向け、地域の医療者としてゲートキーパーの役割を担っていくことが求められるでしょう。
※本記事は2026年2月時点の情報に基づいて執筆しています。
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