コラム

夏の通勤がツライ… 薬剤師が実践する暑さ対策とは

夏場の通勤は、朝から高い気温と湿度にさらされ、出勤するだけで体力を奪われます。特に薬剤師は、職場で白衣やケーシーに着替えるため、通勤中に汗をかくと不快感が倍増します。電車やバス、徒歩での移動では、暑さや蒸れによるストレスが溜まりやすく、勤務前から疲れてしまうことも。
本記事では、薬剤師が実践している通勤時の暑さ・汗対策を、服装やインナー選び、持ち歩きたいグッズまで詳しくご紹介します。

制服だからこそ感じる「夏の通勤」のリアルな悩み

白衣に着替える職業ならではの通勤の悩みは、実際に経験してみないと分かりにくいものです。特に夏場は、電車やバス、徒歩といった移動のひとつひとつが想像以上に体力を奪い、勤務前から疲労感を覚えてしまうこともあります。

電車・バス・徒歩… 通勤中に感じる「暑さ」と「蒸れ」

朝のラッシュ時間帯は、人の熱気や湿気で車内が一気に蒸し風呂のようになり、駅までの徒歩でもじわじわと汗がにじみます。職場に着くころには「すでに一日の半分を消耗したようだ」と感じる人も少なくありません。

さらに、濡れた服のまま冷房に当たると体が冷えてしまい、肌荒れや風邪の原因になることもあります。

こうした状況を和らげるために、通気性のよい服装やこまめな汗拭きで体を整える工夫が欠かせません。小さな工夫でも、勤務前のコンディションを守る助けになります。

汗ばむ服を脱いで、すぐに白衣… その不快感どうしてる?

通勤中に汗をかいた服を脱ぐ瞬間は、まとわりつくような不快感で気分が沈みがちです。制服の下に着るインナーまで汗で濡れていると、一日中ベタつきが続き、仕事に集中しづらくなります。

さらに、汗によるメイク崩れや髪の乱れも気になり、勤務前から余計なストレスを抱えてしまうでしょう。そこで、吸汗速乾タイプのインナーを選んだり、替えのインナーをバッグに入れて出勤する人もいます。勤務前にさっと着替えるだけで気分が切り替わり、一日のスタートがぐっと快適になるはずです。

通勤をラクにする、夏の服装とインナーの選び方

職場で着替えることが前提だからこそ、通勤時の服装やインナーの選び方は重要です。 快適さを保ちながら清潔感も意識できる工夫を見ていきましょう。

制服に着替える前提で選びたい「通勤服の条件」

通勤時の服装は「勤務先で着替えるから何でもいい」と思いがちですが、実際には汗や蒸れによる不快感を大きく左右します。清潔感を保ちながらも、体への負担を減らす工夫を意識すると通勤がぐっと快適になります。

  • 汗を吸っても乾きやすい素材
    綿や麻、吸汗速乾性の高い化学繊維など、汗をかいても素早く乾く素材を選ぶことで、不快感や冷えを防ぎます。
  • 通気性のあるデザイン
    風が通るゆったりめのシルエットや、背中や脇に通気孔のある服は、蒸れや熱のこもりを軽減します。
  • 汗ジミが目立ちにくい色や柄
    中間色や柄入りの生地は、汗ジミをカバーでき、勤務先に着くまでの見た目も安心です。
  • 日焼け防止機能のあるアイテム
    薄手でUVカット機能のある羽織や長袖シャツは、肌ダメージの軽減と体力消耗の防止に効果的です。

夏インナーの選び方で汗ジミ・不快感を軽減

吸汗速乾タイプのインナーは、蒸れやベタつきを防ぎやすく、脇汗パッド付きや抗菌防臭機能があるとさらに安心です。替えのインナーを1枚バッグに入れておくと、勤務前に着替えて気分を切り替えられます。

通勤がラクになる「暑さ対策グッズ」

最近は夏の通勤を快適にするアイテムが豊富です。特に薬剤師は勤務中に白衣へ着替えるため、「通勤でかいた汗や蒸れをいかにリセットできるか」が重要なポイントになります。公共交通機関や徒歩通勤でも使いやすい、軽量かつコンパクトなアイテムを紹介します。

【荷物にならない携帯アイテム5選】

  • 小型の携帯用ファン
    静音タイプなら公共交通機関内でも気兼ねなく使用できます。発熱を抑えることで、白衣に着替えた時のベタつき感を軽減できるのがメリットです。
  • 冷感シート
    手軽に首筋や腕を拭けるので、薬局についてすぐ汗と不快感をリセットできます。ふき取りタイプは清潔感を保ちやすいのも大きな利点です。
  • 冷却スプレー
    服の上から使えるタイプなら瞬時に清涼感を得られるのが特徴です。白衣に着替える前に使用すれば、インナーが汗で張り付く感覚を和らげられます。
  • ネッククーラー
    首元を効率的に冷やせるので、熱中症対策に直結します。特に徒歩通勤の距離が長い人にとっては、通勤中の体力消耗を防ぐ心強いアイテムです。
  • 脇用の制汗剤
    無香料タイプを選べばシーンを問わず勤務中も安心です。制汗効果により、白衣やケーシーを着るときの不快感やにおいの心配を軽減できます。

アイテムを選ぶ際は、軽量でバッグに収まりやすいことはもちろん、電車内でも使える静音設計や無香料タイプがベストです。さらに、繰り返し使えるタイプを選べば、経済的かつ環境にも優しく、日々の通勤で習慣化しやすくなります。

まとめ|暑さ対策で快適な通勤を目指そう

立ち仕通勤のストレスを少しでも減らせれば、勤務前の疲労感はかなり軽減されます。汗や暑さは完全に避けられるものではありませんが、工夫次第で快適さは大きく変わるでしょう。

「毎朝の通勤で汗だくになるのは自分だけじゃない」と思えるだけでも、気持ちが少し楽になるはずです。服装やインナー選び、持ち歩くアイテムを工夫すれば、出勤前のストレスも和らぎます。

まずは明日の通勤から、気になる対策をひとつ試してみてください。その小さな一歩が、夏の通勤をより心地よいものに変えていくきっかけになるでしょう。

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